戦争を知らない孫として～フィリピンルソン島で戦死した祖父を辿って～

　私には三人の祖父が居ました。一人は遺影でしか会ったことがありません。

75年前にフィリピンの地で戦死した祖父。命を繋げてくれた祖父が、どんな悲惨な亡くなりかたをしたのか、孫としてその地に行き土をさわり御魂を供養したく、今回、沢山の奇跡が重なり、大阪のご住職方と行って来ることができました。 　5日間で、バスでいくつかの峠を越えながら、12ヵ所巡拝してきました。毎日朝６時には出発し、１日何百キロとバスで移動してホテル帰宅は20時。ヘトヘトです。でも、命を犠牲にしてくれた祖父、英霊、現地の人びと、他の国の兵隊さん、全ての方の尊い命に対してご供養させていただきました。

バギオ市長や日本大使館の方などもご参列頂いた慰霊祭では、オカリナでふるさとを奉納演奏させていただきました。 　貴重な場で、私が演奏させていただけたなんて幸せです。

各地で巡拝をしていると、現地の若者たちが自然と集まってきて一緒に慰霊祭に参加してくれました。その姿を見て涙が出てきました。当時では考えられない事でしょう。

　命を繋がれた私たちが、これからの時代にも平和を伝えていかなければ！そう強く思いました。